アレルギー治療について
お子さんが成長する過程において、さまざまなアレルギー症状が出現する場合があります。
一つだけでなく複数の症状が重なることもあり、いつの時代もご家族の方を悩ませてきました。当院では、科学的根拠に基づく最新の治療法を常にアップデートしながら、お子さんとご家族の悩みに寄り添った治療に努めてまいります。
代表的なアレルギー疾患
「うちの子はアレルギー体質だから仕方ない」とあきらめるのではなく、早めの対策でアレルギーを予防、もしくは悪化させないことが大切です。
食物アレルギー
アレルギーの原因となる食物を口にすることで、じんましんや湿疹、咳や腹痛などの症状を引き起こします。食べてからすぐに症状が出る場合と、時間が経ってから出る場合がありますので注意が必要です。
アトピー性皮膚炎
かゆみの強い湿疹が、2カ月から半年以上続くのが特徴です。乳児湿疹など区別が難しい症状もありますが、総合的な見地から診断いたします。
気管支喘息
走り回ると咳き込んだり、咳き込みが長引いたりするのが特徴です。また、ゼイゼイ、ヒューヒューという咳をしている場合、気管支喘息の可能性があります。
アレルギー性鼻炎
花粉症との関わりも大きい疾患で、くしゃみ・鼻水・鼻詰まりといった症状が特徴です。動物の毛やカビなどが関連する通年性のものと、スギやヒノキなどの花粉による季節性のものがあります。
アレルギー疾患の診察
当院では、さまざまなアレルギー疾患の診察・治療を行っています。アレルギー治療はこの薬を飲めばすぐ治るというものではありません。症状を落ち着かせ、これ以上悪化させないようにコントロールしていくことがまず大事になってきます。
そのため、当院では問診を大切にしています。ご家庭での食事内容やこれまでの検査結果、症状などを細かく丁寧におうかがいしていきます。いろいろな角度から、正確な症状の把握とそれに基づく治療方針をご家族の方と一緒になって考えてまいります。
血液検査
詳細な問診の後、必要がありましたら血液検査を行います。乳幼児にも対応しておりますので、ご安心ください。
進化する食物アレルギーに対する当院の取り組み
かつては食物アレルギーを防ぐには、診断結果で得たその食べ物を一切食べないことが大切と言われてきました。自分が子どもの頃、そのように指導されてこられたご家族の方も多いかと思います。
しかし近年、ケースバイケースではありますが、たとえ血液検査で陽性と判定されても、やみくもに食べないことを推奨することは減少しつつあります。
アレルギー症状が出ない範囲、つまり食べても構わない範囲でアレルゲンを摂取することも必要になっているのです。
アレルギー症状というのは、軽症であっても一律重症のように思われがちです。当院では単純に血液検査だけで白か黒かを決めるのではなく、総合的な見地から、どこまで何を食べることが可能なのか、わかりやすく丁寧に説明してまいります。
食物アレルギーの診断書が必要な方へ
お子さんが通われている保育園や幼稚園、または小学校などの給食で、食品の制限や除去が必要な場合、診断書を発行しております。お気軽にご相談ください。
アレルギーがあるお子さんの予防接種について
アレルギーを心配されるご家族の方もおられると思いますが、ほとんどの場合、ワクチンを接種することが可能です。接種前にご相談ください。
アトピー性皮膚炎で大切なこと
アレルギー症状は口からの摂取より、肌からの摂取の方が悪化しやすいという特徴があります。そのため、肌の適切なスキンケアと外用薬による治療がアトピー性皮膚炎の治療において大切になってきます。部屋の中にいるとき、外出しているとき、季節によっても敏感な肌は状態が逐一変化します。当院では、お子さんの肌の状況に合わせた正しいスキンケアと治療を丁寧に説明してまいります。
