まだ暑い日が続いてますね。水分をしっかりと摂取して頂き、熱中症対策を続けて下さいね。

さて、本日は乳児血管腫(いちご状血管腫)についてです。乳児血管腫は名前の通り、生後1-2か月ごろより目立ち始める、未熟な毛細血管が増殖してあらわれる良性の腫瘍(しゅよう)です。皮膚の表面や内部にできる「赤あざ」の一種で、見た目がいちごのように見えることからいちご状血管腫とも呼ばれています。皮膚の深めの所にあると赤く見えない事もあります。通常は12ヵ月頃をピークに大きくなり、その後数年間かけて徐々に薄れてきますが、皮膚がたるんだり小さな血管が残ったりする後遺症が出る事があります。

今まではレーザー療法が主でしたが、治療時に痛みを伴ったりレーザー痕が残るのが難点です。

数年前より内服薬により治療が可能となり、当院では積極的に内服加療に取り組んでおります。治療開始時・薬の増量時に血糖値測定を行いますので採血時の痛みは少しありますが、それ以外は治療に伴う痛みがありません。入院で導入される施設もありますが、当院では外来通院で導入しておりますので、入院の必要がないのが特徴です。治療開始2-4週間程度で効果が出始め、6ヵ月間を一つの目安に治療を続けます。

「大きくなれば消えるから大丈夫」と言われて放置されている方もいらっしゃるかも知れませんが、治療により少しでも小さくなるのを早めることが可能ですし、後遺症を減らすためにも是非ご相談下さい。ご質問がございましたら、お電話かメールでお問い合わせ下さい。

たかぎこどもクリニック